【大小橋命胞衣塚】(おおおばせのみことえなづか)

千日前通りと市道上新城生野線(通称・疎開道路)の玉津3丁目交差点には、北西の角に【大小橋命胞衣塚】(おおおばせのみことえなづか)があります。垂仁天皇2年に創建されたとされる比売許曽(ひめこそ)神社にまつられている大小橋(おおばせ)命の胞衣を納めた塚と伝えられています。後世この塚に植えられた柳が子どもの夜泣き封じに効能があると伝承されてから、“えな塚”が“よな塚”と呼ばれ広く知れわたりました。昔、平野川がこの胞衣塚のすぐ横を流れていたので柳が植えられよく育ったことと想像されます。この旧平野川の南約500mの上流辺に「鶴の橋跡」の碑が建っています。 日本書紀に「仁徳天皇14年11月橋を猪飼津に造り、即ち其処を号(なず)けて小橋(おばせ)と曰(い)う」とあり、この橋は文献上では日本最古の橋といえます。この地方に鶴が多く群生していたので、後世「鶴の橋」と呼ばれるようになり、胞衣塚のすぐ東側に「亀の橋」跡が残され、後の世に鶴の橋に対して亀の橋が造られたものと思われます。 場所:大阪市東成区東小橋3-9

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